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◆第24号  盗聴器

【 不惑直前! 人生の折り返し地点にて、しばし振り返りを】

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◆ 今日のコラム        ~ 盗聴器 ~
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◇ それから3年

前号で、家出した私が、新しい生活を始めるため
その当時付き合っていた人に借りたお金が100万円。


今は、『マザコン』の方が問題視されているけれど、
早くに父への理想が崩れ、
また、死別したという事実だけを悲劇的に受け止めた私は、
異常な『ファザコン』でした。


しかも、

 【子供産めない→結婚できない→恋愛しても仕方がない】

と短絡に結論付けて、

 【愛人で、ちょうどいい】

そう思っていました。


彼氏はいつもうんと年上の妻帯者でした。

◇◇ 王子現る!?


そんな関係なので、誰かに

 「彼氏はいるの?」 と聞かれると

 「何人かねーっ!」 とごまかして答える。


そうそう、借りたお金はきちんと返したかったから、
この頃、昼は英語教室の生徒集めの仕事、
夜は北新地でホステスのバイトをしていた。


別に彼氏が居ようがいまいが、客との会話は社交辞令に過ぎない。
誰もそれ以上は突っ込まない。

色気より、お笑いでファンを作っていた私だし。

そんな私に、
ある日、ある時、あるきっかけで、今の夫が猛アプローチ。

父親の遺伝に関し、その当時知りうる限りのリスクを伝えたが、
夫は「そんなのかまわない。」と、動じなかった。


付き合っていた彼に、聞いてみた。

「ねえ、独身の男の子が
“結婚を前提に付き合おう”って言ってくれたんだけど、
その人と結婚したいって言ったら、あなたどう思うの?」


私はずるい。
こんな不倫関係でも、男の気持ちを試していた。


「ホッと安心するねぇ・・・。」


 (そんなものなのか。)


「わかった。その人のことは置いといて、別れましょう。」

最初から割り切った者どうし、きれいに終わるはずだった。
だが、グズグズ言い始めた彼とはすっきり切れない日が続いていた。

◇◇◇ 「603号室の者ですが。」


“ピンポーン、ピンポーン”


久々に1人で過ごしていた土曜の午後。

部屋のドアチャイムが鳴り、知らない男の人の声。

男:「一軒おいて隣の、603号室の者ですが、
   ちょっとお話したいことが・・・。」

ドア越しに戸惑う私に、

男:「あの~、結婚式の司会をされてますよね?
   発声とかも時々。」

との問い。


※その頃の私は借金も返し、ブライダル専門学校を修了。
 副業で婚礼司会をやっていたのです。

私:「はい。」 (ん?司会の依頼かな?)


男:「実は私、N●Cで無線関係の仕事をしているのですが。」


ようやくドアを開けた私に、彼は名刺を差し出した。
そしてこう言った。


男:「・・・この部屋、盗聴器、仕掛けられています。」


私:「え、えぇーーーーーッ???」

N●Cに勤めるその人が、受信機で何をしていたのかは知らない。
でも、彼は私の発声練習を傍受したそうだ。

で、『司会のあたり』をつけてチャイムを押してくれた。

「明日、引っ越しますのでお伝えしておきます」そう言って。

なんてことはない。
不倫相手が、部屋に盗聴用の発信機を置いていったのだ。


私は、男にカマをかけてその事実を突きつけ、
金輪際の絶縁を誓わせた。


力いっぱいの相手への罵りは、それと同じだけ自分のバカさ加減を知る
むなしい叫びだった。

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今でも押入れの奥のダンボールの底に、その発信機を持っています。
我が身本位だった自分への戒めのために。

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◆ つぶやき
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◇ ごめんなさい


私の身勝手な恋愛は、ずっと誰かを不幸にしてきた。

  恋愛、結婚、浮気、不倫、略奪、離婚・・・

自分と、自分の周りで起きる様々な人間関係。


コミュニケーションは、

 『時にあたたかく、時に身を切る冷たさを持っている。』

私の、恥ずべき経験でも、
あなたが、ほっこりできる何かのきっかけになればと思い記してみました。


 『今日の私は、今日までの私から出来ています。』


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 毎回言います!!

   「だんだんハッピーな人生になりますから~♪

              ようやく終盤が近づいてきました。」